Journalist／2019（日本）／113分 ／全国公開に漕ぎつけたポリティカル映画 ／日本人はとにかく政治に疎い。 そんな中、ローバジェットな皮肉めいた作品ではなく、全国公開でこの手のどストレートなポリティカル映画がようやく日本でも日の目を見れた事は、ちょっと嬉しくなる。 Powered by 引用をストックしました引用するにはまずログインしてください引用をストックできませんでした。再度お試しください限定公開記事のため引用できません。 先日の この映画は望月記者と言えば菅映画にはテレビ出演という形で望月記者本人や 映画の主題は大学新設問題です。ある日、東都新聞に匿名のファックスが届きます。それは大学新設計画の極秘情報でした。女性記者の吉岡エリカは大学新設計画に関する調査を任されます。通常、大学新設計画は 一方、外務省から かつての外務省の尊敬する上司・神崎が「俺のようになるなよ」と言い残し、謎の自殺を遂げたことから、その謎を追求する過程で、この大学新設計画の闇に突き当たります。調べていくうちに新聞社にファックスを送ったのは神崎であることが分かりました。 神崎の葬儀で知り合った吉岡と杉原は協力してその謎に迫ります。そして、とうとうその謎を解明します。その大学はこの映画はあまりにも現実味を帯びていて怖くなります。政権による情報操作は、実際にこのように行われているんだろうな、ということを明確に想起させられます。安倍政権になってからその結果が この映画では東都新聞が大学新設の疑惑をすっぱ抜きますが、結局その後はおそらくうやむやになってしまうのでしょう。正義感に燃え、間違いを正し、上司の仇をと思って行動した若手官僚も結局は権力に屈してしまいます。それが現実でしょう。官僚の自己保身など当然のことです。それでもこのような映画を作成したことには敬意を表します。テレビも新聞ももはや完全に御用化してしまった昨今、頼りは週刊誌だけというのも心許ありません。吉岡のような新聞記者が存在することを願うとともに実際にジャーナリストの心意気を見せて欲しいものです。 ラストシーン、国会議事堂前の横断歩道の両側に立つ吉岡と杉原。手を振る吉岡。気がつく杉原。杉原の口元がかすかに動きます。声は聞こえません。吉岡が「えっ？」と口を開いた瞬間、画面が真っ暗になりエンドロールが流れます。杉原は何といったのでしょうか？。私には「あれ、ダメ」と聞こえました。杉原は新聞の続報として自分の実名を出すことを約束していたのです。杉原の吉岡に対する申し訳なさと自身の無力さと自己保身に走ってしまった自己嫌悪感が入り混じった複雑な表情でした。多田が杉原に最後にかけた言葉。「間違いを訂正することは恥ずかしいことじゃないぞ」。演じた吉岡を演じたシム・ウンギョンという女優は韓国の女優らしいです。セリフ回しは日本語なので上手くはありませんが、「本当にそれでいいんですか？」など、彼女の一言一言がなぜか心に刺さります。迫真の演技でした。 緊迫感溢れる映画でした。 それでは今日はこの辺で。 落ち葉が揺れる国会前の色合いや、赤いマフラーを撒いて走り回る吉岡の爽快感や、窓から差し込む太陽が一瞬の希望にも見える演出、これと対比して内調の室内での整頓され過ぎな不気味さや無機質で体温のない冷え切った空気感てのを、暗色基調で映してる辺りは、ちょっとやり過ぎかなとも思いましたけど、映画だから逆にやり過ぎくらいがちょうどいいのかなと思えた演出でしたね。 記者たちは真実を追いかけ今も懸命にネタを追っていて、でもそれが世に出ると政権を揺るがし混乱をきたすから圧力を変える組織がある。監督が仰ったようにどちらにも大義があって、善でも悪でもないと。そして投げられた情報に対し、我々はその選球眼で鑑賞眼で洞察力で真偽を確かめる必要がある。なんでもかんでもメディアが流した情報を鵜呑みにすると、内調のような情報操作をする組織、突き詰めるところの内閣の思うつぼになるかもしれない。 正直最後はあんな投げかけて終わるのではなく、一つの物語の終着として結論を出して欲しかったという思いはあるものの、こういうリアルに政府から圧力がかかるかもしれないような題材を韓国の女優と日本を代表する俳優がタッグを組んでやったということ、それを全国で公開できるように尽力したスタッフや製作陣の熱い思いってのをボクは大事にしたい。そして難しいなんて言わずに、まずは見てほしい。ここで描かれてることを真に受けてもいいし疑り深く見てもいい。やっぱり誰よりも自分を信じ疑う、という視点をここで磨いてほしい、そんな風に思います。というわけで以上！あざっした！！ 東京新聞記者・2019年絶対に避けて通ることのできない新進気鋭の監督が、霞が関を舞台に現代に蔓延るメディアと官邸の裏側にメスを入れ、フィクションとリアルの境目を壊すことで観客に大きな衝撃を与えていく。 国民にとってどちらが正しくどちらが大事なのか。真実が明らかにされないのならば、世に伝える役目のマスマディアや新聞記者は果たして必要なのか。 国家の闇というタブーに果敢に切り込んだ今作。あなたはこれを信じますか？それとも？ 東都新聞記者・吉岡（日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査を始める。 一方、内閣情報調査室官僚・杉原（「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎（ 真実迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。 2人の人生が交差するとき、衝撃の真実が明らかになる!（HPより抜粋） 今作を手掛けるのは、今年初めに公開された映画「僕と仲良くさせてもらってる映画ブロガーたちも絶賛しており、鑑賞するタイミングを失ってしまった僕としては、今作の監督が彼と知り、これは絶対い逃してはいけない、そう自分に言い聞かせて観賞した次第です。と思ったら「 どうやら監督は今作のオファーをもらった時に、政治に疎いからという点で断ったそうです。しかしそして今作は記者を賛美し政権批判することがメインの映画ではなく、 一体どんな手法で描いたのか、また二人の主人公の表情やそこからの葛藤をどうカメラで捉えたのか、その辺にも注目してみたいと思います。 2日前ですが、映画『新聞記者』が公開されました。さっそく いろいろと反響をいただいてるようでありがたいことです。一部のマスコミ媒体は ほとんど宣伝に協力してくれなかったみたいですが、まぁそりゃ仕方ないわな…。この作品が世間にどう評価されていくかは、まだこれか 先日のキネ旬シアターは『新聞記者』でした。 監督：藤井道人 原案：望月衣塑子 主演：シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、田中哲司 制作：2019年 日本 この映画は東京新聞の社会部記者である望月衣塑子のノンフィクションを原案として映画化したものです。
fm cocolo ciao 765 毎週火曜、朝8時台半ばのciao cinema 4月28日放送分 映画『新聞記者』短評のdj'sカット版です。 ©2019「新聞記者」フィルムパートナーズ 東都新聞の記者、吉岡エリカは、日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、アメリカで育ちました。彼女はある理由から、言葉の壁をよじ登る…
東京新聞の望月衣塑子記者が著した『新聞記者』（角川新書）を元に同名の映画が製作され、今月末に公開されるとのことである。監督の藤井道人氏は32歳。若い人たちの協… https://blog.goo.ne.jp/gonfuku923/e/a737cbc58b51f7af0a0af7383f763e9e 映画「新聞記者」は東京新聞の記者・望月衣塑子さんのベストセラー「新聞記者」が原案で、藤井道人監督、主演は松坂桃李＆シム・ウンギョン。 シム・ウンギョンさんはNHKの韓国ドラマ『太王四神記』『ファン・ジニ』などで見たことある人もいるかも知れませんね。 東京新聞の望月衣塑子記者が著した『新聞記者』（角川新書）を元に同名の映画が製作され、今月末に公開されるとのことである。監督の藤井道人氏は３２歳。若い人たちの協力で出来上がった作品である。官房長官記者会見で、加計学園獣医学部新設について、菅氏にしつこいほどの質問を浴びせたために、首相官邸が東京新聞に、「未確定な事実や単なる推測に基づく質疑応答がなされ、国民に誤解を生じさせるような事態は断じて許容できない」とう荒唐無稽な文書で抗議するという前代未聞の事態を引き起こしたのがこの望月記者であることは多くの人の知るところであろう。さて今回の映画公開は、直後に参院選が控えることから、麻生氏年金言いごまかし問題と併せてダブルパンチとなることだろう。首相官邸もこれには対処できない。言論ばかりか映画にも圧力を掛けるとすれば、前川氏の時のように、その上映の会場に圧力をかけることになるのか。菅氏はこのパフォーマンスに対抗する術がないことだろう。アベさんもそうだ。アタマの悪いやつをダマしちょろまかせば選挙は勝ちと思うからこそ、「文書は間違い。年金は大丈夫だ」と開き直ってしまう。国民の目は年金は大丈夫かということよりも、言葉で誤摩化し切れると平気で考える人間性を批判していることに気づけない。ともあれこの映画を批判するためには、記者たちに、この映画をどう思いますか？との感想を求められた時に、「見ていない」と答えるわけにはいかない。見ていなければ、これを批判することができなくなってしまう。しかし、見れば、そこにやり場のない悶々とした怒りを味わうに違いない。若い人たちの意味ある活動を賞賛すると同時に、もし高大接続システム改革が上手く機能すれば、こうして自ら考えて行動する若者たちがますます多く現れてくることを止めることはできなくなると想像する。誤摩化している老人たちと、真剣な若者たち。時がどちらに軍配を上げることになるのかは明らかだと思う。筆者はほとんど映画を見ない。去年見たのは神監督の『米騒動』の１本だけだった。でもこの映画は必ず見に行こうと思う。
6月28日 新聞記者 映画は娯楽であると同時に、その時代や社会を映す鏡となり、我々を楽しませる以外に考えさせる役割を持ってると思います。 僕はその映画からたくさんの事を学んだつもりです。 ただしそのほとんどは洋画。
lynyrdburittoさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか？ 2日前ですが、映画『新聞記者』が公開されました。さっそく いろいろと反響をいただいてるようでありがたいことです。一部のマスコミ媒体は ほとんど宣伝に協力してくれなかったみたいですが、まぁそりゃ仕方ないわな…。この作品が世間にどう評価されていくかは、まだこれか
全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる【新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ】
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